学校給食用パンの供給再開にあたっての調査結果及び再発防止策について

2025年7月10日

学校給食用パンの供給再開についてお知らせしたところですが、再開にあたり当会で確認しま
した埼玉県学校給食パン・米飯協同組合岩槻工場による異物の特定等の調査結果及び再発防止
策については、次のとおりです。

1 工場による異物の特定等に関する調査結果
(1)異物の特定
      衛生管理会社の調査により、当該虫は「モリチャバネゴキブリ」と考えられます。
  (参考)モリチャバネゴキブリの特性
   ・主に屋外に生息し、森林や公園などの枯れ草や落ち葉が堆積した場所に生息。
   ・飛翔能力が高いため気流等と共に建物の内部に侵入することがある。
(2)当該パンの包材の状況
  包材に約3cmの破れが確認できました。当該破れがいつ生じたかは不明です。
(3)混入経路等
  当該虫には飛翔性があるため、製品搬出口から工場内部へ侵入した可能性があります。
  しかしながら、①工場に設置している捕虫トラップに捕虫記録がなく、当該虫の特性上、
 工場内部での発生が考えづらいこと、②包材に破れが確認されたことから、工場内部以外の
 場所による混入も考えられ、混入経路の特定には至りませんでした。

2 工場における再発防止策

<工場内における再発防止策(薬剤散布等 7月9日に実施済)>

(1)工場内の細部にわたる清掃及び一斉点検を実施。
(2)包装エリア周辺に薬剤を散布するとともに、外部との境界である外周隣接部の床面や巾
  木、窓枠等について重点的に薬剤散布を実施。
(3)製パン工場内部全体の燻蒸処理を実施(※以降、毎月実施)。
(4)捕虫用トラップを通常より100枚増設。

<工場内における再発防止策(作業内容等の改善)>
(1)出荷前の製品保管場所において、製品搬出口を開放する際は、可能な限り短時間で作業
  を実施。
(2)異物の付着及び包装不良等が無いよう目視検品を徹底。
(3)異物混入防止対策として、製品出荷ブースの清掃を徹底。
(4)包装不良及び金属検知器で不備のあった製品の記録の実施。

<輸送時等における再発防止策(作業内容等の改善)>
(1)包装工程後及び配送時の製品は、これまで以上に慎重な取扱いを徹底。
(2)包材の破れにつながるバリが発生していないか等、パン箱の定期的な点検。
(3)納品車の荷台の清掃を徹底。
(4)納品時の積み重ねたパン箱の最上部に蓋を設置。

<従業員教育>
(1)7月9日、異物の付着及び包装不良等が無いよう目視検品を徹底すること、出荷前の製
  品保管場所においては短時間で作業を実施し、そ族昆虫の製品搬出口からの侵入防止を徹
  底するよう強く指導。
(2)今後、同工場製パン製造部長、衛生管理室課長及び外部講師等による衛生管理徹底に関
  する従業員教育を定期的に実施。

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