スーパーフード「もち麦キラリモチ」で便秘解消

行田市 はせがわ農園

 私たちグループが栽培するキラリモチは、農林水産省の研究機関である農研機構で育種された、もち性をもつ普通裸麦です。お米でももち米がもちもちするように、キラリモチももちもちした食感があります。

 キラリモチ栽培のきっかけは、弊社が8年前にみたけ食品工業株式会社から、もち麦の試作を打診されたことにはじまります。当時は、もち性の麦品種が存在することすら知らない有り様で、試作開始1〜2年は暗中模索での栽培でした。しかし、農研機構の研究員の丁寧な指導にも助けられ、毎年面積を増やすことができ、3年目には国の指定する地域指定銘柄品種に認定されました。

出典「もち性大麦品種キラリモチの魅力 農研機構」

 これにより、農林水産省の経営所得安定対策の麦生産者に交付される支援金単価がアップしました。そこで、新たに市内の農業法人4社が仲間に加わり、今では60ha近い面積で年間約300tの生産を行うまでになりました。

 もち麦キラリモチの最大の特徴は、そのもちもち食感だけではありません。他の食品と比べて水溶性食物繊維を多く含み、その量はゴボウの2倍です。特に水溶性食物繊維(大麦βグルカン)は、排便の促進や食後血糖値の上昇抑制、高血圧予防、悪玉コレステロールの減少、内臓脂肪の減少といった働きがあります。子供たちだけでなく成人男女にも積極的に食べてほしいものの、なかなか摂取量が増やせないという悩みを抱えています。

 しかし、キラリモチは白米にさっと混ぜて炊くだけの手軽さで、毎日毎食食べることができる、いわばスーパーフードです。

 小学生の約半数がかくれ便秘症とも言われている昨今、このもち麦キラリモチを上手に学校給食に取り入れて、子供たちの健康生活を支える力にしていただけたら、生産者としてこんなに嬉しいことはありません!


給食会報190号(令和5年9月)から

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