こまつな
埼玉県農林部生産振興課
野菜担当
「新しい年が始まりました。 お正月にはお雑煮を食べた方も多いのではないでしょうか。
お雑煮の具は地域によって様々で、関東では「こまつな」をよく入れるようですが、今回はその「こまつな」のお話です。
「こまつな(小松菜)」は、江戸時代に現在の東京都江戸川区の葛西付近に、味の良い漬菜として知られていた葛西菜という葉菜があり、後に江戸川区小松川で改良されたものが由来だとも言われています。
名前の由来にもあるとおり、現在も東京都で栽培されている他、埼玉県、茨城県、群馬県などの関東地方が主な生産地となっています。
埼玉県では、県南部地域を中心に葉物野菜の栽培が盛んで、特に「こまつな」は産出額が全国第1位を誇る国内随一の産地となっています。
こまつなの旬は冬の時期ですが、県内の産地の多くではビニールハウスで周年栽培を行っており、年間を通してお買い求めいただけます。
一方で、「こまつな」などの葉物野菜がどれだけ食べられているかを見てみると、さいたま市では支出金額が第12位、購入数量は第13位となっています。(※)
支出金額と購入数量は全国平均を超えているのですが、産出額が第1位の県としては少し寂しいような気もするところです。
「こまつな」をはじめとした、今が旬の県産の葉物野菜を、皆様の食卓にもう1品目、加えてみてはいかがでしょうか。
※「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市 ランキング(平成26 ~ 28 年平均)」【総務省統計局所管】より
(提供:JA 全農さいたま園芸販売部)
給食会報174号(平成30年1月)から