野菜の選定について

全農埼玉県本部園芸部園芸販売課

食品豆知識(野菜の選定について)

「安全で新鮮な国産農産物を食べたい。」これは、消費者が常に願っていることだと思います。野菜についていえば、安全の面では、関係機関指導の下、生産履歴の記帳運動や農薬飛散防止対策などが講じられています。また、新鮮の面では、生産現場―輸送―卸売市場―小売店までのコールドチェーン化による品温管理や各種包装資材の開発により鮮度保持が図られています。採れたてのものをすぐに手に入れるという機会は限られています。ですから、小売店等での購入時には少しでも新鮮なものを選びたいものです。ここでは、これから旬を迎える埼玉県産春野菜の選び方についてご紹介しますので参考にして下さい。


きゅうり

施設栽培で、1月から出始る促成栽培に加え、4月からは半促成栽培のものが、6月まで出回ります。緑色が鮮やかで張りがあり、表面の小さなイボ(トゲ)が痛いものほど新鮮です。ツルに近い頭の部分がフカフカと柔らかいものは古くなっているので避けます。


トマト

出回る時期は、きゅうりとほぼ同じです。ヘタがきれいな緑色で、全体に丸みがあり色むらの無いものを選びます。ずっしりと重く固くしまっているものほど果肉が緻密で甘みがあります。角張っているものは空洞果であることが多いので避けます。


春ブロッコリー

冬まきトンネル栽培で4月から6月まで出回ります。花蕾が濃い緑色でドーム型、良くしまっているものを選びます。花蕾がゆるんで黄色くなっているもの、茎の切り口が茶色いものは避けます。


春にんじん

冬まきトンネル栽培で4月から6月まで出回ります。オレンジ色が濃く、肌の表面が滑らかなものを選びます。茎の切り口が緑色のものは適期に収穫された目安となります。黒ずんだものや、切り口の軸の大きいものは芯が太く硬いので避けます。


春かぶ

冬まきトンネル栽培で3月から6月まで出回ります。根部が丸く肌が白くきめ細かでツヤがあるもの、葉が色鮮やかでみずみずしいものを選びます。ひび割れがあるもの、柔らかいものは避けます。

給食会報148号(平成21年4月)から

ページの先頭へ