ブロッコリー
全農埼玉県本部園芸部園芸販売課 青果ステーション 小島 勤
子どもたちの体験授業風景
埼玉県はブロッコリーの収穫量、出荷量共に全国3位を誇り、平成22年の作付面積は1,260ヘクタール、出荷量は13,200tとなっています。
主要な産地は、旧岡部町を中心とした深谷市、本庄市へまたがった県北地域です。この地域はかつて桑畑が一面に広がっていましたが、昭和40年以降、養蚕の衰退とともに桑栽培から野菜栽培へ切替え、その中でブロッコリーが作られるようになりました。
埼玉県産のブロッコリーは年間2作で、秋冬ブロッコリーは10月中旬~3月上旬、春ブロッコリーは4月中旬~5月の出荷期間です。ピークは、それぞれ11月~12月、4月~5月となっております。
埼玉県産のブロッコリーの特徴は、花蕾のしまりが良く、みずみずしいことです。また、埼玉県は首都圏への物流網が整備されているため、鮮度が良いまま、消費者の手に届けられております。
一見、ブロッコリーはどれも同じように見えますが、様々な品種があります。埼玉県では「ピクセル」「グランドーム」「おはよう」「すばる」と言った品種が多く栽培されております。
ブロッコリーの食べ方
ブロッコリーは花蕾だけを食べがちですが、軸も食べることができます。軸を短冊切りにし、軽く湯がいて、しょうゆと砂糖とみりんで味を付ければ「ブロッコリーのきんぴら和え」が出来上がります。
新鮮な埼玉産のブロッコリーには、農家の方々の、軸まで残さず食べてほしいという思いがこめられています。また、軸まで食べるということは、廃棄物を少なくするという環境に優しい食べ方でもあります。1株で花蕾と軸の食感の違いを楽しんでみてはどうでしょうか♪
給食会報158号(平成24年9月)から