ごぼう

県農林部地産地消推進室

食品豆知識(ごぼう)

今ではヘルシーな野菜としてサラダなどによく使われるごぼうですが、ごぼうを食用にしているのは世界中で日本と韓国だけだといわれるほど、世界における認知度は依然低いままです。
外国の人からみると「何で日本人は木の根っこなんか食べているんだ?」と不思議に思うほどだそうです。
今回は、そんなごぼうの話です。


根気のつく野菜

ごぼうは、もともとは中国北部からシベリア、ヨーロッパにかけて広く自生している雑草でした。平安時代に中国から薬草として伝わり、平安時代末期にはすでに野菜として食べられていたようです。
お節料理等にもよく使われ、大根、レンコン、ごぼう(ごんぼう)など「こん」のつくものは「根気(こんき)を養う縁起のいい野菜」として、昔から日本の食卓に上がっていました。
ちなみに、ごぼうを漢字にすると「牛蒡」と書きます。ひげ根が牛の尾に似ているので「牛」の「房」(ふさ・ぼう)から牛蒡(ごぼう)と呼ばれるようになったといわれています。


食物繊維が豊富です

ごぼうは縁起がいいだけでなく、食物繊維を豊富に含んでおり、実際に体にもいい野菜です。食物繊維は、体に不要なものを外に運び出し、便通を良くするとともに、血糖やコレステロールの増加を抑えてくれます。
また、外国の人から「木の根」といわれるほど歯ごたえがあるので、噛む回数が増え、唾液がよく出て、消化吸収が良くなり、同時にあごの骨も強くなります。


埼玉のごぼう

埼玉県のごぼうの収穫量は平成13年には2,420トンとなっており、全国で8番目です。川越市、深谷市、所沢市、新座市等が主な生産地です。
一般に関東の耕土は深くて水はけがよく、関西ではあまり深くないことから、長いごぼうは主に関東、短いごぼうは主に関西で作られる傾向があるそうです。
以上、秋の夜長に長いごぼうの話でした。

給食会報128号(平成14年10月)から

ページの先頭へ