くり
県農林部 生産振興課
花き・果樹・特産・水産担当
くりの歴史
くりの歴史は古く、縄文時代にはすでに利用されていたことがわかっています。現在食べられている日本のくりは、野生のシバグリを品種改良したもので、実がより大粒になっています。
埼玉県のくり
埼玉県の平成27年のくりの栽培面積は六七八ヘクタール(全国5位)、生産量は725トン(全国5位)です。
県内では、日高市や東松山市、滑川町等で栽培が盛んです。「利平栗」と「筑波」が主要な品種となっています。
近年は、渋皮が簡単にむける「ぽろたん」の生産量が増えてきており、直売所に並ぶとすぐになくなってしまうほど人気です。
また、埼玉県では、ぽろたんを使った焼き栗の製法を開発し、特許を取得しています。
おいしいくりの選び方
表面に張りがあり、光沢があるものを選びます。収穫してから時間が経つにつれて実の水分が飛んでいくため、ずっしりと重いものの方が新鮮です。果皮に穴があるものは、虫が食べていることが多いので避けましょう。
使用する前に水に入れ、浮いてきたものは使わないようにします。
保存方法
くりは長期保存に向きません。なるべく早く食べましょう。
ただし、収穫後数日間低温で保存すると甘みが増します。保存するときは、乾燥しないようポリ袋等で密封し、冷蔵庫に入れます。
長期保存をする場合は、下処理をして皮を剥いてから冷凍庫で保存します。
間もなく、くりの季節がやってきます。直売所などで埼玉県産のくりを手にとり、ぜひご賞味ください。
渋皮が簡単にむける「ぽろたん」
給食会報170号(平成28年9月)から