黒豚

県農林部経済流通課

食品豆知識(黒豚)

皆さんは、埼玉県の農業といえば、何を思い浮かべますか。深谷ネギ、川越のサツマイモ、入間のホウレンソウなど野菜畑を連想する方が多いと思います。
確かに埼玉県は、生産量全国1位を誇るブロッコリーをはじめとして全国6位の野菜の産地であり、多くの野菜が生産されていますが、実は畜産も野菜、稲作に次いで県農業の重要な位置を占めています。
今回は豚、中でも黒豚を紹介します。


黒豚ってどんな豚?

食の「素材」にこだわる日本人。厳選素材の豚肉、といえば黒豚ですね。
黒豚というと鹿児島のイメージがありますが、埼玉は、鹿児島、宮崎に次いでなんと日本で3番目の黒豚生産県なんです。
でも、そもそも黒豚って普通の豚とどう違うんでしょうか?
マンガ「美味しんぼ」で紹介されてから人気が爆発したと言われる黒豚ですが、実はこれまでその定義は曖昧で、自称黒豚が氾濫していました。これを改善するため、昨年9月から、バークシャーという品種のみから生産された豚肉だけを『黒豚』と表示出来ることになりました。
バークシャー種は、イギリスのバークシャー地方原産の豚で、体全体は黒色ですが六白(ろっぱく)といって4本の足と鼻、尾っぽの先の6ヵ所が白いのが特徴です。
肉はきめ細やかで甘みがあるこの黒豚は、他の品種に比べ、一度に生まれる子豚の数が少なく成長も遅いことから、その生産は少なく、全国で生産される豚全体の3%だけです。


彩の国黒豚

鹿児島に比べるとまだまだ知名度の低い埼玉県の黒豚生産ですが、最近「彩の国黒豚」という表示を見た事はありませんか。
これは、埼玉のブランド黒豚で、「彩の国黒豚倶楽部」という養豚農家集団が、イギリス系の純血バークシャー種だけにこだわって育成した黒豚です。飼料を統一するなどして大切に育てられ、あっさりとした脂ときめの細かい肉質が特徴です。
店頭で見かけたら、どうぞご賞味ください。

給食会報122号(平成12年10月)から

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